疼痛 なるべくシンプルに腰痛について考えてみる 本稿ではなるべくシンプルに腰痛について考えるための捉え方をまとめてみる。 多裂筋が、椎間板が、椎間関節が、カップリングモーションが、など、細かく見ようと思えばどれだけでも細かく見ることはできるが、思考が複雑化しすぎると、目的が曖昧になってしまい、結果あまり良くならないことも多々ある。 なので、まずはなるべく思考をシンプ... 2024-04-29
疼痛 ヒアルロン酸について 肩関節疾患の臨床にて患者より「肩関節への注射は効果があるの?」と質問をされることは多くないだろうか? また、肩関節への注射後に肩関節の疼痛が軽減し、可動域が改善する症例がいることも事実である。 そこで、肩関節の注射でよく行われるヒアルロン酸の注射について考えてみたい。 ーヒアルロン酸ー タンパク質と結合して動物結合組織... 2024-04-28
フレイル 口腔機能低下について 2024年度の診療報酬・介護報酬改定において、口腔管理に関する加算が新設されることとなり、より一層この分野におけるニーズが高くなっていくと思われる。 そこで本稿では、口腔機能と口腔機能低下症の概念について、述べさせていただくことにする。 口腔機能とは、『捕食(食べ物を口に取り込むこと)、咀嚼、食塊の形成と移送、嚥下、構... 2024-04-17
疼痛 腱板損傷の基礎知識 腱板断裂の評価や治療するにあたり知っておきたい基礎知識を解説する。 ●腱板損傷の概要 腱板の損傷・断裂が生じる基盤には、加齢による腱板の変性がある。 腱板断裂は完全断裂と部分断裂に分類される。 一般的に完全断裂時には手術が推奨され、部分断裂は保存療法が選択されることが多い。 また、40 歳以上では自覚症状に乏しいにも... 2024-03-29
疼痛 リハビリテーション中に痛いと言われた時どう対処するか? 皆様も普段の臨床で運動療法をする機会は多くあると思う。 その時、患者さんから「痛い!」と言われたことはないだろうか? 痛いと言われた時、自信を持って対処することができるだろうか? 昔の私は痛いと言われたら怖くなってしまい、「すみません!じゃあやめておきましょう。」とすぐにその運動は中止してしまっていた。 でも、それが本... 2024-03-29
リスク管理 ウォームアップとクールダウン 運動療法を開始あるいは終了する際の、ウォームアップとクールダウンの重要性についてまとめてみたい。 筆者は、主に心臓リハビリテーションに従事していることから、このような知識は臨床上、リスク管理をする意味において非常に重要であると考えている。 【ウォームアップ】 ・身体を安静から運動へ移行させる準備段階であり、骨格筋を収縮... 2024-03-07
サルコペニア ウレミックサルコペニアについて 本稿では、慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)に伴う『ウレミックサルコペニア』について、その概念や病態メカニズムを解説する。 ウレミックサルコペニアとは、CKDの進行によって起こる尿毒症(uremia)が原因で発症するサルコペニアのことである。 尿毒症は、「末期腎不全(end-stage ... 2024-02-29
マネジメント 利用者のモチベーションを向上させるためには? リハビリテーションの現場では、運動療法や健康増進のための行動に対してモチベーションが低い利用者に遭遇するとことは少なくない。 筋力低下があるのに、筋力トレーニングの自主トレーニングをしてくれない。 糖尿病が悪化しているのに運動や食事制限などを全く行わない。 リハビリの必要性があるのにリハビリのための通院をしない。 など... 2024-02-29
物理療法 超音波治療 近年、リハビリテーションの現場で超音波治療が使用されることが増えている。 これは超音波治療の様々な有用性が確認されていることや超音波治療器の価格が低下していることが背景と考えられる。 この記事では改めて、超音波治療について解説をしたい。 ・そもそも超音波とは? 人間の耳では聞こえないほど高い周波数(20kHz以上)で振... 2024-02-05
動作分析 膝OAの運動学から臨床で何を考えるかについて 理学療法ガイドラインに記載されている下肢の運動学的・運動力学的変化の項目から変形性膝関節症(以下膝OA)を考えてみようと思う。 両側膝OAでは健常者の歩行動作と比較して、立脚期の間に明らかに骨盤の前傾、遊脚側への骨盤傾斜、膝関節外反の減少が認められたとされ、重度膝OAでは股関節外転、膝関節伸展、足関節底背屈角度が大きか... 2024-02-01