筋力トレーニング 高齢者に筋力トレーニングは必要である 高齢者でも適切な負荷の筋力トレーニングを継続することで、筋力増強の効果が得られることは様々な論文で報告されている。 筋力トレーニングでは高負荷・低回数を行うことで筋力の増加が期待できる。 しかし、高齢者では、関節や筋が若年者より脆弱化しており高負荷トレーニングは高リスクとなる。 したがって、高齢者の筋力トレーニングでは... 2020-07-26
サルコペニア 筋萎縮が起こる原因 筋タンパク分解亢進メカニズム 筋萎縮が起こるメカニズムを簡潔にいうと筋構成タンパクの合成が低下するか、分解が亢進するかのどちらかである。 そのどちらにおいても、筋構成タンパクが『合成<分解』のバランスになるために筋萎縮は進んでいくのである。 特に不活動期間の延長に伴い、筋構成タンパクの分解亢進に由来した変化が起こるとされている。 ここまでは、以前の... 2020-07-16
サルコペニア 筋萎縮のメカニズム 筋力(主動作筋)低下の要因は、神経学的要因と形態学的要因(筋萎縮)に分けることができる。 以前のブログで、神経学的要因についてはその詳細なメカニズムを投稿した。 しかし形態学的要因(筋萎縮)について十分な説明ができなかったので、本投稿では筋萎縮についての詳細を述べていく。 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先... 2020-07-09
循環器 心不全とはどんな病気か? 心不全のメカニズムを解説する。 心臓には4つの区画がある(下図)。 左心室と左心房は血液を全身に送り出す役割 右心室と右心房は全身から戻ってくる血液を受け取る役割 左室と左房をひとくくりにして左心系、右室と右房を右心系と呼ぶ。 肺で酸素を取り込んだ血液(動脈血)は、左心房・左心室の順番に送られ、左心室から全身に循環する... 2020-07-09
呼吸器リハビリ 呼吸器と循環器の関係 「息切れがする」 「動くとしんどい」 「寝ると苦しくなる」 などの症状を訴える高齢者の方は多いのではないだろうか? このような症状を聞くと鍼灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の方はどのような疾患を想像されるだろうか? このような息が苦しくなる、動くと苦しいという状態では、「呼吸器疾患」もしくは「心疾患」の発症、も... 2020-06-16
物理療法 アイシングを有効活用しよう 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先生方において、捻挫や打撲、脱臼などの急性外傷をみた場合、まずはアイシング(寒冷療法)を選択すると思われる(脱臼は整復後)。 これは寒冷療法における生体への生理的作用のうち、『循環系への作用』、『代謝系への作用』および『神経系への作用』を考慮して実施するものと考えられる。 寒... 2020-06-13
運動学習 運動学習 その2 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先生方に対して、『運動学習』での重要な要素である内的フィードバック(feed back:以下、FB)と治療者のFB(外的FB)について投稿させていただくことにする。 ご存知の先生方も多いと思われるが、FBとは「ある出力(ここでは運動や行動など)の結果を評価し、その評価した結果... 2020-05-21
呼吸器リハビリ 内呼吸のメカニズムとリハビリテーション 呼吸リハビリテーションを行う上で、内呼吸・外呼吸のアセスメントは重要である。 息切れや持久力の低下、呼吸器疾患などを有する利用者のリハビリテーションを担当した場合は、内呼吸と外呼吸に関しての評価を第一に行うべきである。 それでは、内呼吸とはどのようなものであるか? 内呼吸 肺胞で酸素を受け取った血液によって酸素が心臓,... 2020-05-20
運動学習 運動学習 その1 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先生方は、『運動学習』についてご存知であろうか。 また、治療場面で患者に運動指導をする際に、運動学習に基づいて運動指導を行っているであろうか。 もし、運動学習という専門用語をご存知でないとしても、誰もがその成長過程で必ず経験しているものである。 例えば、「自転車に乗れなかった... 2020-05-13
呼吸器リハビリ 呼吸器の役割を学ぶ 呼吸とは何か? この疑問を考えたことはあるだろうか。 リハビリテーションに携わる職種の多くの方が、運動器疾患、脳血管障害のリハビリテーションに関わっているため、筋肉、関節、神経などの知識は豊富であるが呼吸となるとあまり詳しくない方が多いのではないだろうか? 呼吸とは 生命を維持するために生体エネルギーを回転させていたく... 2020-04-13