サルコペニア ウレミックサルコペニアについて 本稿では、慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)に伴う『ウレミックサルコペニア』について、その概念や病態メカニズムを解説する。 ウレミックサルコペニアとは、CKDの進行によって起こる尿毒症(uremia)が原因で発症するサルコペニアのことである。 尿毒症は、「末期腎不全(end-stage ... 2024-02-29
マネジメント 利用者のモチベーションを向上させるためには? リハビリテーションの現場では、運動療法や健康増進のための行動に対してモチベーションが低い利用者に遭遇するとことは少なくない。 筋力低下があるのに、筋力トレーニングの自主トレーニングをしてくれない。 糖尿病が悪化しているのに運動や食事制限などを全く行わない。 リハビリの必要性があるのにリハビリのための通院をしない。 など... 2024-02-29
物理療法 超音波治療 近年、リハビリテーションの現場で超音波治療が使用されることが増えている。 これは超音波治療の様々な有用性が確認されていることや超音波治療器の価格が低下していることが背景と考えられる。 この記事では改めて、超音波治療について解説をしたい。 ・そもそも超音波とは? 人間の耳では聞こえないほど高い周波数(20kHz以上)で振... 2024-02-05
動作分析 膝OAの運動学から臨床で何を考えるかについて 理学療法ガイドラインに記載されている下肢の運動学的・運動力学的変化の項目から変形性膝関節症(以下膝OA)を考えてみようと思う。 両側膝OAでは健常者の歩行動作と比較して、立脚期の間に明らかに骨盤の前傾、遊脚側への骨盤傾斜、膝関節外反の減少が認められたとされ、重度膝OAでは股関節外転、膝関節伸展、足関節底背屈角度が大きか... 2024-02-01
サルコペニア サルコペニアの原因 サルコペニアは骨格筋量の減少だけでなく、筋力低下や身体機能低下をも含めた概念である。 では、サルコペニアはいかようにして生じるのであろうか。 サルコペニアの原因は5つあることが知られている。 すなわち、①加齢、②低活動、③低栄養、④骨格筋に悪影響を及ぼす疾患、⑤医原性である。 加齢は一次性サルコペニアに分類され、その他... 2024-02-01
動作分析 良い姿勢、悪い姿勢の基準とは? 皆様は自分の姿勢が良いか悪いか、普段から気にしているだろうか? そもそも、良い姿勢とは何だろうか? 一般的に言う良い姿勢が、必ずしも動作においても良いかと言うとそうではない。 ここで言う良い・良くないというのは、見た目のこともあるが、機能的に良いか悪いかという視点も含む。 良いか悪いかを決めるには、指標となる機能を基準... 2023-12-31
リスク管理 心不全診療に関する血中BNPとNT-proBNP値が改訂されました 本稿では、2023年10月に日本心不全学会から発表された『血中BNPやNT-proBNPを用いた心不全診療に関するステートメント2023年改訂版』について、解説させていただこうと思う。 この度のステートメントの主な変更点は、1)BNP/NT-proBNPのカットオフ値、2)BNP/NT-proBNPを用いた心不全管理の... 2023-12-31
自立支援 利用者のマネジメント リハビリの利用者をマネジメントする上では、「利用者の行動変容を狙ったアプローチ」が重要となります。 リハビリの目的は、利用者における自立を支援することです。 したがって、「セラピストの個別リハビリのみをリハビリの利用目的にしている」「マッサージをしたもらうことがリハビリだと思っている」「目標がないまま、リハビリを利用し... 2023-12-31
リスク管理 長引く骨の痛みの正体 "骨挫傷" 転倒で手をついた、膝を打ったなどの後に、レントゲン写真を撮影したが、骨折はなく安心したが、その後の痛みがなかなか取れない・・・このような患者は多い。 このような場合、骨挫傷が疑われる。 骨挫傷とは聞きなれない言葉であるため、その病態を知らないリハビリ職種も多い。 骨挫傷とは大きな外力によって骨内部の組織が損傷し出血する... 2023-12-01
転倒 感覚・認知機能から考える転倒予防に必要な生活環境整備 本稿は感覚・認知機能から考える転倒を予防するために必要となる生活環境整備についてお話しする。 自宅環境は多岐にわたるが、今回は手すり・床面・段差や階段・杖・照明に着目したいと思う。 ●手すり 手すりにおいて着目するべきポイントは色である。 ご家族の意向や見た目などを考慮すると、どうしても家具と調和する素材・色にしたい。... 2023-11-29