動作分析 臨床において重要なのは介入方法ではなく”評価" 臨床で、痛みや筋出力の低下など、ADLを獲得していく上でそういった問題点がある。 だが、問題だとは分かっていても、中々改善できない…こんな悩みが臨床でないだろうか。 ・痛いのは分かるがどうしていいか分からない ・筋力運動を続けても全然筋力が上がらない ・何やっても良くならないから結局マッサージしかできない この悩みの原... 2024-12-31
リスク管理 モニター心電図の電極貼付位置の特徴 本稿は、モニター心電図における電極の貼付位置の特徴について解説させていただく。 モニター心電図は読者の皆さんもご存知のように、12誘導心電図と比較し電極の数が少なく簡易的に不整脈を評価・検出することができる。 また、入院中の病棟であれば必要に応じて、入浴時以外はモニター心電図で管理したり、心臓リハビリであればリハビリ時... 2024-12-30
サルコペニア 恐ろしい廃用性筋萎縮 廃用性筋萎縮はギプス固定や疼痛による関節の不動化、長期臥床により、筋原線維の萎縮、筋組織の脂肪変性、筋肉の脱力性の増加などの生理学的変化が生じることである。 廃用性筋萎縮はタイプⅠ(遅筋線維)が優位に減少すると言われている。 タイプⅠ線維は姿勢保持筋に多いため、廃用性筋萎縮が生じると立位、歩行などでアライメント異常や持... 2024-12-30
リスク管理 モニター心電図の基本 モニター心電図は、『不整脈』を評価・検出することができ、リスク管理をする上で欠かせないツールである。 したがって、患者の状態が変化しやすい様々な疾患の(超)急性期や心臓リハビリテーション等の場面で多用されている。 ここでひとつ断っておくが、モニター心電図はあくまで『不整脈』を評価するために使用するものであり、心筋梗塞や... 2024-11-30
疼痛 肩関節の滑液包炎の評価と介入 肩関節周囲炎の主たる原因の一つとして滑液包炎がある。 特に、肩峰下滑液包炎と三角筋下滑液包炎が問題となることが多い(図1)。 一般的に滑液包は機械ストレスが増加することにより損傷し、その結果、滑液包が腫脹することにより、疼痛が生じる。 肩峰下における肩峰と上腕骨の衝突による肩峰下滑液包炎、三角筋の過用による三角筋下滑... 2024-11-30
筋力トレーニング 中殿筋をトレーニングする前に機能解剖を知ろう! 中殿筋の解剖学と臨床的重要性 中殿筋は、トレンデレンブルグ徴候や膝の内反変形、痛みとの関連が指摘されている筋肉であり、注目される部位の一つである。特に膝変形性関節症(OA)や股関節疾患において重要性が高い。 教科書的な中殿筋の位置は殿部の真横にあるイメージであるが、実際には後方まで広がりを持つ。 このため、一般的な中殿... 2024-11-30
リスク管理 肝疾患の動向と病名変更 本年度の診療報酬改定において、肝臓リハビリテーションの加算について検討されていたようであるが、結果的には見送られることとなった。 しかし、その必要性については粛々と高まっているように感じる。 そこで本稿では、近年の肝疾患の動向や最新の病名変更などについてまとめてみたい。 近年、肝硬変や肝がんの原因疾患として多くの割合を... 2024-10-31
疼痛 膝関節の屈曲制限因子を考える 中高年者になると膝関節屈曲制限を生じる人は多い。 膝関節屈曲制限は立ち上がり、階段昇降だけでなく、正座、自転車などの動作にも悪影響を与え、日常生活や仕事の質を低下させることが多い。 正座や自転車等の動作では膝関節屈曲角度は130°以上必要となり、正常可動域以上の可動性が必要となる。 中高年者になれば関節可動域の制限が生... 2024-10-31
動作分析 多裂筋の機能を高めるために考えなければならないこととは? 腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰痛をはじめ、円背を呈する高齢者にも多裂筋の機能は重要である。 だが、効果的に多裂筋はどうやったら働くのだろうか? ただ体幹を伸展や回旋させれば働くのか? 大腿四頭筋や三角筋のように大きな筋肉で、可動性も大きい関節に働く筋肉ではないので、そのように単純にはいかないと筆者は考える。 今回... 2024-10-20
認知症 認知症になりやすい習慣・環境とは? 〇はじめに 私は通所介護に現在勤めており、認知症のある患者様と接する機会が多くある。 そのなかで、70代で認知症になってしまう患者様や90代でも年齢相応な認知機能を維持している利用者様に出会うことがある。 そうした患者様に接していて、『認知症を発症する患者様と発症しない患者様には生活習慣や生活環境に何か違いがあるのかな... 2024-09-30