認知症 認知症になりやすい習慣・環境とは? 〇はじめに 私は通所介護に現在勤めており、認知症のある患者様と接する機会が多くある。 そのなかで、70代で認知症になってしまう患者様や90代でも年齢相応な認知機能を維持している利用者様に出会うことがある。 そうした患者様に接していて、『認知症を発症する患者様と発症しない患者様には生活習慣や生活環境に何か違いがあるのかな... 2024-09-30
疼痛 何の原因もなく急に関節が腫れてきた!?それは結晶誘発性関節炎かも! 関節痛は年齢を問わず発生し、痛みや腫れを伴いADLやQOLを低下させる。 関節痛を発生させる代表的な疾患は外傷性の損傷や慢性的な変形性関節症である。 これらは外力により、骨や靭帯などの組織が損傷することが原因である。 組織損傷の場合、レントゲン、MRIの画像検査や整形外科学的検査により比較的容易に確定診断がつきやすい。... 2024-09-25
リスク管理 運動耐容能の評価(身体活動能力質問表) 筆者は心臓リハビリテーション(以下、心リハ)に従事しているため、心疾患患者における運動耐容能の評価は極めて重要であると考えている。 さらに言うなら、心疾患患者だけでなく(疾患にこだわることなく)すべてのリハビリ対象者の運動耐容能を把握することが重要であると言い切っていいと考えている。 運動耐容能は生命予後と関連すること... 2024-09-25
疼痛 高齢者に好発する膝関節の水腫 加齢に伴い全身の関節機能が低下するが、特に膝関節の機能障害は高齢者に好発する問題である。 膝関節の機能障害を助長する問題として関節水腫がある。 関節全体は関節包に覆っており、その内部を関節腔と言う(図1)。 関節腔には少量の関節液が入っており、関節液は正常であれば淡黄色透明である。 関節液には骨表面の摩擦を減らすこ... 2024-08-31
リスク管理 心不全の分類 心不全には様々な分類があることが知られている。 例を挙げると、心不全の病期別の分類(急性心不全、慢性心不全)や低下する心機能による分類(収縮不全、拡張不全)、症状や身体所見から左右に分ける分類(左心不全、右心不全)、さらに身体活動による分類(NYHA心機能分類Ⅰ度~Ⅳ度)、左室駆出率(LVEF)による分類(HFrEF、... 2024-08-31
地域包括ケア 介護施設を地域に拓(ひら)くとは? 本稿はいつもと少し違った視点で書いていこうと思う。 介護施設とまちづくり・地域づくり。 と聞くと相交わることがなさそうに感じる方も多いのではないか。 しかし最近は介護施設で働くリハビリテーション職種も多くなってきており、地域づくり、まちづくりというワードも沢山聞かれるようになってきたと筆者は感じている。 介護施設の利用... 2024-08-31
解剖学 バランスが悪いを考えてみる はじめに バランス能力の低下は、ADLのレベルを上げるために非常に重要な問題である。バランス能力の低下を引き起こす要因には様々なものがあるため、それぞれの問題に対して適切に評価を行い、適切に介入しないとADLの改善は難しい。私もよく同様の問題に直面したが、何となく歩行練習やタンデム歩行、片脚立位練習を繰り返すだけになっ... 2024-07-31
リスク管理 心房細動の包括管理 日本循環器学会/日本不整脈心電学会合同ガイドラインより、『不整脈治療』の2024年JCS/JHRS ガイドラインフォーカスアップデート版が発表された(https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/03/JCS2024_Iwasaki.pdf)。 このガイドライ... 2024-07-31
疼痛 高齢者を悩ます脊柱管狭窄症とその対処法 脊柱管狭窄症とは、脊柱管が狭くなる整形疾患である。 50歳代から徐々に増え始め、60~70歳代が好発年齢である。 高齢者の10人に1人は腰部脊柱管狭窄症であり、推定患者数は約580万人と言われている。 腰部脊柱管狭窄症は筋膜性腰痛と異なり、症状が多彩でQOLの低下をきたしやすく、高齢者や家族を悩ませる要因になりやすい。... 2024-07-31
筋力トレーニング 座位姿勢において体幹機能を高めるためのポイント 体幹機能は歩行、起立、リーチ動作など、各種動作において重要な機能なのは言うまでもない。 また、体幹機能が土台となって、上肢のリーチや下肢の振り出しなど、上下肢の筋出力が発揮されるため、体幹機能が機能的に働くことは必須である。 そんな重要な体幹機能を座位から高めるための介入方法を今日は考えてみる。 まず、座位のメリットと... 2024-06-30