リスク管理 がんになるとなぜ痩せるのか? がんを患うと、多くの患者が体重減少を経験する。 この現象は「がん悪液質(あくえきしつ)」と呼ばれ、単なる栄養不足ではなく、がん細胞による代謝の異常が主な原因である。 本記事では、がんによる体重減少のメカニズムについて解説する。 がん細胞のエネルギー消費 がん細胞は正常な細胞と比較して活発に増殖するため、大量のエネルギー... 2025-03-31
リスク管理 糖尿病足病変とは...? 糖尿病足病変とは、「神経障害や末梢動脈疾患と関連して、糖尿病患者の下肢に生じる感染、潰瘍、足組織の破壊性病変」と定義されている1)。 糖尿病足病変は、糖尿病神経障害による感覚鈍麻(感覚神経障害)、足の変形(運動神経障害)、皮膚の乾燥・角化(自律神経障害)と、末梢動脈疾患による血流低下(下肢動脈疾患、lower extr... 2025-03-31
転倒 足底知覚トレーニングって効果があるの? はじめに高齢になるほど筋力やバランス能力が低下し、転倒リスクが高まることが指摘されている。 特に後期高齢者では、身体機能に加えて足底から得られる感覚が衰え、立位や歩行が不安定になりやすい1)。 従来、筋力トレーニングや有酸素運動が主なリハビリテーション手法として用いられてきたが、足底への刺激を意図的に活用することで、バ... 2025-03-31
理学療法評価 肩関節の筋皮神経障害 筋皮神経障害は、肩関節や上腕の機能に影響を及ぼす神経障害のひとつであり、特にスポーツや外傷による肩関節周囲炎に伴って発生することが多い。 筋皮神経は腕神経叢の外側神経束から分岐し、主に上腕二頭筋、上腕筋、烏口腕筋の運動を支配するとともに、前腕外側の感覚も担っている。この神経が障害を受けると、肩関節の運動制限や筋力低下、... 2025-02-27
リスク管理 運動負荷心電図について 運動負荷心電図検査は慢性冠動脈疾患において、虚血性心疾患の診療に用いられている。 その臨床上の目的は、冠動脈狭窄の評価・診断(狭心症の有無)や心筋梗塞後の心筋虚血の評価、冠動脈疾患の重症度の評価、予後予測の評価、冠動脈血行再建術の適応の評価、治療効果の判定、冠攣縮の誘発などである。 このうち最も重要なものは、冠動脈狭窄... 2025-02-27
認知症 応用行動分析学を用いた認知症患者の問題行動への介入 はじめに 認知症患者において暴言や拒食といった問題行動は、リハビリテーションの進行を妨げる要因となることが指摘されている1)。 これらの行動は、患者自身の健康を損なうだけでなく、介護者や医療従事者の負担を増大させるため、効果的な介入方法の確立が求められている。 応用行動分析学(Applied Behavior Anal... 2025-02-27
解剖学 足関節背屈可動域制限を改善するポイントは底屈を出していくこと...?! はじめに 足関節背屈制限は、特に脳卒中後の患者によく見られる問題の一つである。 しかし、ストレッチや拮抗筋の収縮を取り入れても、なかなか改善しないことも多い。 背屈方向へストレッチを行っても可動域が変わらない、あるいは背屈の自動運動を試みても適切な収縮が得られないといったケースは珍しくない。 このような場合、腓骨筋群の... 2025-01-29
理学療法評価 腰部脊柱管狭窄症の術後後遺症 腰部脊柱管狭窄症の手術後に、下肢のしびれや筋力低下が残存する症例がいる。 そのような患者は、「手術をしたのによくならなかった」「手術は失敗したのではないか?」と不満を漏らす人が多い。 しかし、腰部脊柱管狭窄症の手術後に現れる後遺症は、珍しいものではない。 手術前に長期間にわたって神経症状がある場合、圧迫された神経の損傷... 2025-01-29
筋力トレーニング 協調性運動について 協調性運動とは、『合目的的かつ円滑に行われる運動』である。すなわち、ある課題を実行するときに、身体内の複数の要素を適切にコントロールし、効率的に遂行することである。 一般的に運動の発現は、①運動の欲求・動機の形成にはじまり、②運動戦略の形成、③運動プログラムの形成、④運動の実行といったシークエンスとなる。 ①は、大脳辺... 2025-01-29
動作分析 臨床において重要なのは介入方法ではなく”評価" 臨床で、痛みや筋出力の低下など、ADLを獲得していく上でそういった問題点がある。 だが、問題だとは分かっていても、中々改善できない…こんな悩みが臨床でないだろうか。 ・痛いのは分かるがどうしていいか分からない ・筋力運動を続けても全然筋力が上がらない ・何やっても良くならないから結局マッサージしかできない この悩みの原... 2024-12-31