解剖学 バランスが悪いを考えてみる はじめに バランス能力の低下は、ADLのレベルを上げるために非常に重要な問題である。バランス能力の低下を引き起こす要因には様々なものがあるため、それぞれの問題に対して適切に評価を行い、適切に介入しないとADLの改善は難しい。私もよく同様の問題に直面したが、何となく歩行練習やタンデム歩行、片脚立位練習を繰り返すだけになっ... 2024-07-31
転倒 感覚・認知機能から考える転倒予防に必要な生活環境整備 本稿は感覚・認知機能から考える転倒を予防するために必要となる生活環境整備についてお話しする。 自宅環境は多岐にわたるが、今回は手すり・床面・段差や階段・杖・照明に着目したいと思う。 ●手すり 手すりにおいて着目するべきポイントは色である。 ご家族の意向や見た目などを考慮すると、どうしても家具と調和する素材・色にしたい。... 2023-11-29
転倒 "転倒"についてこれだけは知っておきたい基礎の基礎 高齢者にとって転倒は、一般的な現象であり、しばしば深刻な結果を招くことがある。 これには、怪我、機能低下、生活の質の低下、そして死につながる可能性がある。 転倒のリスクは、多くの要素によって影響を受ける。 これらの要素は身体的特性、心理的要素、薬物の使用、そして生活環境といった多面的な要素から成り立っている。 具体的に... 2023-07-28
転倒 歩行自立の判断を明確にするために必要な知覚・認知情報処理とは? 皆さんは患者様の歩行自立への判断で悩んだことはないだろうか? 特に働き始めた頃には悩むことが多いかと思う。 「訓練中は一人で歩行できるにもかかわらず、病棟内の移動は見守りレベルのままだ」 「だいぶ歩けるようになってきたけど、歩行自立へとADLをアップしても転倒しないだろうか?」 「本当に安全に病棟内の移動が可能だろうか... 2023-06-01
転倒 転倒の要因を受傷機転から予測する 転倒の要因は内的要因、外的要因などに分けられるが、かなり多くの要因が関連している。 筋力や姿勢はもちろん、身体イメージ、興奮抑うつ状態、転倒恐怖感、感覚機能、平衡機能、高次脳機能、注意機能等などセラピストが多く関わっている運動器機能と直結する印象が少ないワードも多い。 そんな様々な要因がある中で、対象者の方の転倒した要... 2023-02-26
転倒 方向転換動作の基礎知識 方向転換動作にどのような可動域、筋活動等が必要であるかご存知だろうか? 歩行は養成校でも習うが、方向転換動作は習わない事も多いかと思う。 今回はそんな方向転換動作の基礎知識について述べていく。 ❶方向転換動作と転倒 高齢者では方向転換の動きが制限されてくる。 上記のスライドでも記しているように、日常生活の転倒発生因子と... 2023-01-30
転倒 TUGは何をみている?? 転倒リスクを把握する上でバランス機能の評価はとても重要である。 バランス評価にはBerg balance ScaleやFunctional reach testといった評価ツールの他にTimed Up-and-Go test(TUG)がある。 セラピストの方々は一回は必ず行ったことがある評価ではないかと思う。 TUGは... 2022-11-30
転倒 BBSの特徴と臨床応用 今回は臨床で一度は行ったことがあるバランス評価、BBS(berg balance scale)の特徴と臨床応用について解説していきたいと思う。 いきなりであるが、読者の方々はバランス評価というと何を想像するだろうか。 TUG、片脚立位保持、閉眼立位、立ち直り・保護伸展反応、FRTなど、様々な評価が浮かぶかと思う。 様々... 2022-10-01
転倒 神経疾患患者の転倒危険薬を把握しよう。 転倒の危険性が高まる薬剤(以下、転倒危険薬)を患者が服用していることにより精神的機能・運動的機能が障害されるため、バランス能力が低下し、転倒の危険性が高まる。 神経疾患患者では疾患の治療や副作用の予防のために転倒危険薬を服用している場合が多い。 転倒危険薬の具体例として、睡眠薬や抗不安薬、パーキンソン病治療薬などが挙げ... 2022-07-25
転倒 臨床でよく用いられる歩行器・歩行車の特徴...!! 普段の臨床において、杖歩行が自立ながら転倒を繰り返す方は多くはないだろうか。 そのような方には歩行器などの歩行補助具を選定することも多いが、歩行器だけをとっても種類は非常に多く、どの補助具を選定すれば良いか迷うことは少なくないと予測する。 そのため今回は各歩行補助具(歩行器・歩行車)のメリットやデメリットについて解説し... 2022-05-30