動作分析 臨床において重要なのは介入方法ではなく”評価" 臨床で、痛みや筋出力の低下など、ADLを獲得していく上でそういった問題点がある。 だが、問題だとは分かっていても、中々改善できない…こんな悩みが臨床でないだろうか。 ・痛いのは分かるがどうしていいか分からない ・筋力運動を続けても全然筋力が上がらない ・何やっても良くならないから結局マッサージしかできない この悩みの原... 2024-12-31
疼痛 肩関節の滑液包炎の評価と介入 肩関節周囲炎の主たる原因の一つとして滑液包炎がある。 特に、肩峰下滑液包炎と三角筋下滑液包炎が問題となることが多い(図1)。 一般的に滑液包は機械ストレスが増加することにより損傷し、その結果、滑液包が腫脹することにより、疼痛が生じる。 肩峰下における肩峰と上腕骨の衝突による肩峰下滑液包炎、三角筋の過用による三角筋下滑... 2024-11-30
疼痛 膝関節の屈曲制限因子を考える 中高年者になると膝関節屈曲制限を生じる人は多い。 膝関節屈曲制限は立ち上がり、階段昇降だけでなく、正座、自転車などの動作にも悪影響を与え、日常生活や仕事の質を低下させることが多い。 正座や自転車等の動作では膝関節屈曲角度は130°以上必要となり、正常可動域以上の可動性が必要となる。 中高年者になれば関節可動域の制限が生... 2024-10-31
疼痛 何の原因もなく急に関節が腫れてきた!?それは結晶誘発性関節炎かも! 関節痛は年齢を問わず発生し、痛みや腫れを伴いADLやQOLを低下させる。 関節痛を発生させる代表的な疾患は外傷性の損傷や慢性的な変形性関節症である。 これらは外力により、骨や靭帯などの組織が損傷することが原因である。 組織損傷の場合、レントゲン、MRIの画像検査や整形外科学的検査により比較的容易に確定診断がつきやすい。... 2024-09-25
疼痛 高齢者に好発する膝関節の水腫 加齢に伴い全身の関節機能が低下するが、特に膝関節の機能障害は高齢者に好発する問題である。 膝関節の機能障害を助長する問題として関節水腫がある。 関節全体は関節包に覆っており、その内部を関節腔と言う(図1)。 関節腔には少量の関節液が入っており、関節液は正常であれば淡黄色透明である。 関節液には骨表面の摩擦を減らすこ... 2024-08-31
疼痛 高齢者を悩ます脊柱管狭窄症とその対処法 脊柱管狭窄症とは、脊柱管が狭くなる整形疾患である。 50歳代から徐々に増え始め、60~70歳代が好発年齢である。 高齢者の10人に1人は腰部脊柱管狭窄症であり、推定患者数は約580万人と言われている。 腰部脊柱管狭窄症は筋膜性腰痛と異なり、症状が多彩でQOLの低下をきたしやすく、高齢者や家族を悩ませる要因になりやすい。... 2024-07-31
疼痛 なるべくシンプルに腰痛について考えてみる 本稿ではなるべくシンプルに腰痛について考えるための捉え方をまとめてみる。 多裂筋が、椎間板が、椎間関節が、カップリングモーションが、など、細かく見ようと思えばどれだけでも細かく見ることはできるが、思考が複雑化しすぎると、目的が曖昧になってしまい、結果あまり良くならないことも多々ある。 なので、まずはなるべく思考をシンプ... 2024-04-29
疼痛 ヒアルロン酸について 肩関節疾患の臨床にて患者より「肩関節への注射は効果があるの?」と質問をされることは多くないだろうか? また、肩関節への注射後に肩関節の疼痛が軽減し、可動域が改善する症例がいることも事実である。 そこで、肩関節の注射でよく行われるヒアルロン酸の注射について考えてみたい。 ーヒアルロン酸ー タンパク質と結合して動物結合組織... 2024-04-28
疼痛 腱板損傷の基礎知識 腱板断裂の評価や治療するにあたり知っておきたい基礎知識を解説する。 ●腱板損傷の概要 腱板の損傷・断裂が生じる基盤には、加齢による腱板の変性がある。 腱板断裂は完全断裂と部分断裂に分類される。 一般的に完全断裂時には手術が推奨され、部分断裂は保存療法が選択されることが多い。 また、40 歳以上では自覚症状に乏しいにも... 2024-03-29
疼痛 リハビリテーション中に痛いと言われた時どう対処するか? 皆様も普段の臨床で運動療法をする機会は多くあると思う。 その時、患者さんから「痛い!」と言われたことはないだろうか? 痛いと言われた時、自信を持って対処することができるだろうか? 昔の私は痛いと言われたら怖くなってしまい、「すみません!じゃあやめておきましょう。」とすぐにその運動は中止してしまっていた。 でも、それが本... 2024-03-29