ADL トイレ動作について 私たちセラピストは「できるADL」を「しているADL」に変えていくことが目的の一つである。その目的を達成するためにはADLをどのように分析していくのかということが重要になる。 今回は「トイレ動作」について分析していこうと思う。 ●トイレ動作の重要性 私はADLの中でも特にトイレ動作を重視している。 なぜならば、ADLの... 2024-05-26
自立支援 利用者のマネジメント リハビリの利用者をマネジメントする上では、「利用者の行動変容を狙ったアプローチ」が重要となります。 リハビリの目的は、利用者における自立を支援することです。 したがって、「セラピストの個別リハビリのみをリハビリの利用目的にしている」「マッサージをしたもらうことがリハビリだと思っている」「目標がないまま、リハビリを利用し... 2023-12-31
転倒 感覚・認知機能から考える転倒予防に必要な生活環境整備 本稿は感覚・認知機能から考える転倒を予防するために必要となる生活環境整備についてお話しする。 自宅環境は多岐にわたるが、今回は手すり・床面・段差や階段・杖・照明に着目したいと思う。 ●手すり 手すりにおいて着目するべきポイントは色である。 ご家族の意向や見た目などを考慮すると、どうしても家具と調和する素材・色にしたい。... 2023-11-29
マネジメント リハビリ施設におけるPDCA マネジメントの基本型としてPDCAサイクルというものがあります。 PDCAとは、品質管理業務を行うための手順を示しており、Plan:計画を立てる→Do:実行する→Check:評価する→Action:改善するという各項目の頭文字を並べたものです。 この手順で行うことを、「PDCAサイクルを回す」と言い、医療や介護の現場で... 2023-10-31
安全管理 通所介護・通所リハビリテーションの利用者の送迎のポイント 通所介護・通所リハビリテーションにおける送迎と記録は運営上、極めて重要なものです。 名前の通り、利用者に通所をしてもらうことでサービス提供が可能となりますので、自宅から通所事業所までの送迎が原則的に必須のサービスとなります。 質の高い送迎ができなければ、利用者からのクレームや現場スタッフの業務負担増加などに発展し、通所... 2023-07-04
通所リハビリテーション 通所介護との違いから短時間通所リハビリの役割を考える 介護保険法により「通所リハビリテーション」とは、「居宅要介護者(主治の医師がその治療の必要の程度につき厚生労働省令で定める基準に適合していると認めたものに限る。)について、介護老人保健施設、病院、診療所その他の厚生労働省令で定める施設に通わせ、当該施設において、その心身の機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため... 2023-02-28
転倒 転倒の要因を受傷機転から予測する 転倒の要因は内的要因、外的要因などに分けられるが、かなり多くの要因が関連している。 筋力や姿勢はもちろん、身体イメージ、興奮抑うつ状態、転倒恐怖感、感覚機能、平衡機能、高次脳機能、注意機能等などセラピストが多く関わっている運動器機能と直結する印象が少ないワードも多い。 そんな様々な要因がある中で、対象者の方の転倒した要... 2023-02-26
リスク管理 介護職とリハ職の連携のヒント 〜介護職とリハ職の連携強化はリハビリの効果を飛躍的に向上させる〜 リハビリテーション(以下、リハビリ)では、筋力強化練習、立ち上がり練習、歩行練習、生活関連動作練習などを行い、利用者の生活機能の回復や維持を図る。 運動療法や動作練習を行う前提条件として、体調やバイタルサインの安定がある。 利用者の体調が悪ければ、リハビ... 2022-12-31
通所介護 闇雲なマッサージ・ストレッチは危険...!! "硬さ"="改善すべきもの" 我々セラピストは「硬さ(筋緊張の亢進)」に対して緩める操作を行うことが多々ある。 言わずもがなこの硬さは厄介で、時に痛みを惹起したり、時には筋出力が低下したり、最終的には他部位への悪影響まで及ぼしてしまうこともある。 そのため、こういった負のスパイラルから抜け出すためにストレッチやマッサー... 2022-12-31
転倒 TUGは何をみている?? 転倒リスクを把握する上でバランス機能の評価はとても重要である。 バランス評価にはBerg balance ScaleやFunctional reach testといった評価ツールの他にTimed Up-and-Go test(TUG)がある。 セラピストの方々は一回は必ず行ったことがある評価ではないかと思う。 TUGは... 2022-11-30