リスク管理 呼吸器・循環器障害を評価しよう 高齢者のリハビリテーションでは、重複障害について常に意識をしておく必要がある。 ADLが低下する直接的な原因は「大腿骨頸部骨折」「腰椎圧迫骨折」「脳卒中」などがほとんどであるが、高齢者の場合は「呼吸不全」「心不全」などの内科系障害を有していることが多い。 そのため、呼吸器・循環器障害へのリスク管理とそれに基づく運動負荷... 2020-03-11
関節可動域 関節可動域練習を考える! 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の臨床上、関節可動域(Range of motion、以下:ROM)制限をきたす患者に対し、治療をする場面は多いかと思う。 我々、理学療法士においてもROM制限が治療対象となる割合は極めて高い。 一概にROM制限といっても、その原因は様々であり治療に難渋することも多々ある。 そ... 2020-03-05
リスク管理 リハビリテーションの落とし穴 確定診断を軽視してはいけません なかなか、痛みがとれない 歩行や立ち上がりが不安定になっている 物忘れやつじつまの合わない会話が多い などの症状が生じている利用者への対応に困っている方は多いのではないだろうか? 原則、リハビリテーションや機能訓練は何らの「病気」や「後遺症」に対して行うことが多く、その診断は医師により行われている。 鍼灸師・柔道整復師... 2020-02-25
サルコペニア 高齢者に多い「サルコペニア」って何だ? 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先生方においても『サルコペニア』はご存知であろうと思う。 しかし、その内容について知識のアップデートはされているであろうか。 2010年以降、サルコペニアの定義は、「進行性、全身性に認められる骨格筋量減少と筋力低下であり、身体機能障害、QOL低下、死のリスクを伴う」として広く... 2020-02-24
自立支援 高齢者リハビリテーションの成功のカギは「目標設定」である 慢性期の利用者や家族は急性期や回復期と異なり、生活や人生における目標を失っている傾向がある。 急性期であれば病気を治すこと、回復期であればADLを改善することなどのより具体的な目標があるが、慢性期の場合、症状に変化が乏しいこと、生活が介護者に依存していること、病気や心身機能の低下に不安を感じていることなどの理由から具体... 2020-01-29
リスク管理 リハビリ中の急変対応 一次救命処置 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の皆さんは、施術中に患者が最悪の事態になることを想定して治療にあたっているであろうか。 最悪の事態というのは、患者の突然の意識喪失や呼吸・心停止といった死に直結する状態のことである。 こういった場合、医療従事者としては、一次救命処置(以下、BLS)を迷うことなく実施できるように... 2020-01-20
フレイル 高齢者リハビリテーションで知っておきたい言葉 フレイル 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の方々は、『フレイル(虚弱)』をご存知であろうか。 フレイルは、2014年に日本老年医学会から提唱された概念で、最近は一般的にも徐々に浸透してきているように感じる。 筆者の在住している堺市では、数カ月前にその広報誌において、比較的詳しくフレイルについて記載されていたほどである。... 2020-01-13
転倒 転倒予防の重要性 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の方々で、高齢者の問診や施術をしている際に、 「腕(肩)の骨を折って、手が上まで挙がらなくなった」 「手首の骨を折ってプレートが入っている」 「腰の骨を折ったことがあるから、腰が曲がっている」 「脚の付け根に金具が入っている」 等とお聞きすることはないだろうか。 これらの会話か... 2020-01-06
転倒 転倒の評価は問診が重要である 1.「家の中でいつも同じところで躓く」 2.「あそこの敷居に足がよく引っかかって危ない」 3.「昨日、また家の中でこけました」 等々は、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の施術中、患者との会話でよく耳にしないだろうか。 ここで、『転倒』について考えてみることにする。 転倒とは、単純に言うと『転ぶこと』であるが、... 2019-12-27
動作分析 正常動作を理解することで異常動作が見えてくる 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の皆さんは、動作を評価に難渋をしていないだろうか? 理学療法士・作業療法士は養成校時代や実習中に「動作分析」を学ぶ機会が多く設けられており、利用者の動作から機能障害を予測する練習を学生時代が行っている。 しかし、鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の皆さんは「動作分析」に... 2019-12-25