関節可動域 距腿関節の解剖学・運動学 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の方々の臨床において、下肢疾患を呈している患者様を担当した際、足関節背屈可動域制限に対してアプローチすることは多いのではないのだろうか。 今回は足関節背屈・底屈の評価・治療を行う際に必要な距腿関節の関節構造と運動学について述べる。 ・関節の構造 距腿関節は内果と外果、脛骨の... 2020-11-16
循環器 心臓リハビリテーションとは何か? 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の方々は、心臓リハビリテーション(以下、心リハ)はご存知であろうか。 心リハとは、文字通り『心血管疾患患者に対するリハビリテーション』であるが、定義としては、心リハとは「医学的な評価、運動処方、冠危険因子の是正、教育およびカウンセリングからなる長期的で包括的なプログラムである。... 2020-11-13
運動学 膝蓋骨の動き 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の方々の中で「膝が曲がらない」「膝が伸びない」といった“膝関節”疾患の患者さんを担当する事は多いのではないかと思う。 今回は膝関節の屈曲、伸展について考えてみる。 膝関節の屈曲・伸展の運動は、PF関節(大腿骨と膝蓋骨の関節)とFT関節(大腿骨と脛骨の関節)の二つの関節によっ... 2020-11-10
疼痛 運動療法と痛み 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先生方に『運動療法と痛み』の関係についてご説明をさせていただこうと思う。 我々、理学療法士が実施する運動療法は、慢性疼痛の治療おいて有効であることが証明されている。 例えば、慢性腰痛においては複数の研究から、疼痛緩和のみならず機能改善やQOL(Quality of life)... 2020-11-02
摂食・嚥下 食べる意義って何だろう? 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の方は「高齢者の食」について学ぶ機会は少なかったと思う。 実際、養成校時代や実習においても摂食嚥下障害や食について学ぶ機会は少ないだろう。 しかし、高齢者ケアやリハビリの現場では食事の問題は非常に多いものである。 リハビリテーション医療では、「摂食嚥下機能」ばかりに目を向け「飲... 2020-10-28
疼痛 慢性疼痛について 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先生方は、『慢性疼痛』についてご存知であろうか。 臨床において、「通常は痛みと感じない程度の刺激でも痛い」、「痛む範囲が広い」、「あちこち痛い」、「安静時や夜間にも痛い」等と訴える疼痛患者を担当したことがあるかと思われる。 このような患者は、器質的な原因を認めない、もしくは傷... 2020-10-21
運動学 足関節背屈の運動学 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の方々が担当する患者さんの主訴で最も多いのは「疼痛」ではないかと思う。 「疼痛」は近年たくさん研究が行われており、疼痛の分類の一つに体性痛がある。 体性痛とはどのようなものだろうか? 体性痛とは皮膚・骨・関節・筋肉・結合組織といった体性組織への機械的刺激が原因で発生する痛み... 2020-10-18
サルコペニア 老化について学ぼう! 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の対象としている患者は、その大半は高齢者が占めているのではないであろうか。 そこで本投稿では、『高齢化』すなわち『老化』について少し詳しく述べていく。 まず老化とは、「成熟期以降に加齢とともに各臓器の機能、あるいはそれらを統合する機能が低下し、個体の恒常性を維持することが不可能... 2020-10-03
自立支援 リハビリテーションにおける心身機能・活動・参加の関係性 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の方で、リハビリテーションの進め方に悩んでいる人が多いのではないだろうか? 特に、心身機能・活動・参加に配慮したリハビリテーションプログラムの作成は非常に難しいものである。 今回は心身機能・活動・参加の関係性について解説をしたい。 「心身機能・構造」に働きかけることで、患者の筋... 2020-09-20
関節可動域 ストレッチングを考える その3 ストレッチングの種類 いわゆる身体や関節が硬い患者に対して、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師もストレッチングを用いて治療をしたり、あるいはストレッチングの指導をする機会があると思う。 では、そのストレッチングの種類やメカニズムについて熟知しているであろうか。 本投稿において、この2点を中心に解説を行い、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧... 2020-09-20