物理療法 極超短波療法(マイクロ)について 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先生方が主にご勤務する整骨院において、最も頻回に行っている物理療法は、温熱療法ではないだろうか。 特に極超短波(マイクロ波)については、ホットパックと並んで最も用いられている治療法の一つだと思われる。 極超短波は、300~3000MHzの周波数を持つ電磁波をいい、その生理的作... 2021-09-21
呼吸器リハビリ 呼吸リハビリに必要な知識である動脈血ガスについて理解する 動脈血ガス・・聞いただけで難しいという印象を受けてしまうのではないだろうか。 ここでは呼吸リハビリの理解に動脈血ガスの臨床的な意義について解説をしたい。 血液には、酸素、窒素、二酸化炭素が溶け込んでいる。 これらの物質が、血液にどの程度溶け込んでいるかを測定する検査を血液ガス検査と呼ぶ。 血液ガス検査の正常値を... 2021-09-19
呼吸器リハビリ COPDと気管支拡張薬 COPD患者においては換気回数が増えると、肺胞内に空気が残ってしまうエアー・トラッピング現象が生じる。 エアー・トラッピング現象により機能的残気量(FRC:functional residual capacity)が増加していく。 機能的残気量とは「安静時呼気終末の時点で肺内に残っている空気の量」である。 機能... 2021-08-31
運動学 純粋な股関節屈曲とは?? 日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会の定める股関節屈曲の参考可動域は125°と表記されている。 しかし、解剖学的に股関節屈曲をみると、実は屈曲90°付近で大腿骨頚部と寛骨臼の臼蓋が衝突する。 すなわち、骨の構造上それ以上の屈曲は困難であるため、純粋な股関節屈曲は90°までである。 それでは、股関節屈曲90°以... 2021-08-30
関節可動域 関節拘縮について 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の方々の普段の臨床において、可動域制限に対してアプローチすることは多いのではないだろうか? 可動域制限の因子には色々あるが、今回は基礎的な関節の拘縮について科学的に説明していく。 関節を一定期間固定した場合、不動の状態が続くと関節が固まり拘縮が発生する。 では、この現象を科学... 2021-08-26
サルコペニア カヘキシアについて 本稿では、あまり聞き馴染みがないと思われるカヘキシア(悪液質)について、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の先生方に対して解説をさせていただく。 カヘキシアとは、「慢性疾患を背景に生じる筋肉量の減少を主徴とする複合的な代謝障害の症候群」のことである。 そのため、カヘキシアになると身体機能の低下、生活の質(qua... 2021-08-16
呼吸器リハビリ 呼吸困難とは何か? 呼吸困難とは何か? 呼吸困難を呈する利用者に出会うことはリハビリテーションの現場では珍しいことではない。 鍼灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の皆さんは、呼吸器疾患、心疾患患者、精神疾患患者が呼吸困難を呈したり、呼吸困難になったエピソードがあったりすることに遭遇したことがあると思う。 それでは呼吸困難... 2021-08-04
あん摩マッサージ指圧師 腰痛の評価と治療~part1~ 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の方々の普段の臨床において、腰痛を訴える方は多いのではないかと思う。 疼痛が生じている部位に対して、マッサージを行ったり、物理療法を行ったりして、その場では疼痛が軽減するが、次回の来院時には疼痛が再発している。 このような事一度は経験したことがあるのではないだろうか。 私自身... 2021-06-20
サルコペニア オーラルフレイルとは何か? 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の方々がみている患者の中で、以下の項目に該当するような方はいるであろうか。 ・食事中よくむせる、食べこぼす ・食欲がない、少ししか食べられない ・柔らかいものばかり食べる ・滑舌が悪い、舌が回らない ・口の中が渇く、口臭が気になる ・歯が少ない、あごの力が劣ってきた これらの項... 2021-06-02
運動学 骨盤大腿リズムについて 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の方々の臨床において、股関節疾患を担当することは多いのではないだろうか。 今回は”股関節の構造的な特徴”と骨盤大腿リズムについて述べる。 股関節の構造的な特徴 股関節は、上の図のように骨盤と大腿骨からなる関節である。正確に述べると、寛骨臼と大腿骨頭で構成される臼状関節であり... 2021-04-21