リスク管理 呼吸筋トレーニングについて 呼吸筋トレーニング(Inspiratory Muscle Training:IMT)は、呼吸リハビリテーションにおいて、全身持久力トレーニングと併用するとより効果的であるとされ、以前から実施されていた。 近年では、心不全患者に対するIMTの有効性が注目されている。 心不全患者では、約30~50%に呼吸筋力低下が合併する... 2023-09-29
呼吸器リハビリ 呼吸と嚥下の関係からみる誤嚥 食事時にむせる方、誤嚥性肺炎を起こしたことがある方のリハビリテーションを担当することはよくあることである。 しかし、嚥下の評価や治療に苦手意識を持つリハビリ職種は多い。 この記事では、呼吸と嚥下の関係について解説し、呼吸ケアが効果的な嚥下リハビリになることを感じてもらいたい。 人は食塊、水分、唾液を嚥下するときには息を... 2022-05-30
呼吸器リハビリ リハビリ現場でよく見る人工呼吸器「非侵襲的陽圧換気(NPPV)」の有用性 リハビリ現場で良く出会う慢性呼吸不全(ALS・COPD・肺結核後遺症等)を呈する方のQOLを向上させる手段として、NPPVの利用が進んでいる。 ー非侵襲的陽圧換気療法(NPPV:non—invasive positive pressure ventilation;NPPV)ー 気管切開をせずに、鼻腔・口腔にマスクを装着... 2022-05-15
呼吸器リハビリ 急性呼吸不全への対処を知っておこう。 急性呼吸不全への対処を怠ると最悪は死という結末を迎えてしまう。 高齢者に好発する肺炎、喘息、肺気腫では急性増悪により急性呼吸不全に陥ることが多い。 急性呼吸不全の状態の利用者に対してリハビリ職種は何をするべきだろうか? 呼吸不全とは、動脈血における酸素と二酸化炭素が異常な値を示し、それにより身体機能が低下するものである... 2022-03-29
呼吸器リハビリ 肺炎の評価と対応 呼吸器障害患者のリハビリテーションにおいては、「患者の急変」のリスクを常に予想・管理しながらリハビリテーションを進める必要がある。 患者の呼吸状態をバイタルサインやフィジカルアセスメントから評価し、急変状態と判断すれば躊躇せずに救急コール・ドクターコールをしなければならない。 臨床でよく見る呼吸器異常の原因は、圧倒的に... 2022-01-02
呼吸器リハビリ 肺におけるガス交換 空気は口腔や鼻腔から入り、最終的に肺に到達する。 空気の中に含まれる酸素は全身の組織へ届き、全身の組織から排出された二酸化炭素は肺から口腔や鼻腔を通じて外に出る。 このメカニズムを外呼吸やガス交換と言う。 それではガス交換はどのようなメカニズムで行われているのだろうか? 肺胞内の酸素は肺胞内を取り囲んでいる毛細... 2021-11-20
呼吸器リハビリ 呼吸リハビリにおけるパルスオキシメーターの評価 新型コロナウイルスの蔓延によりパルスオキシメーターの認知度は高まった。 パルスオキシメーターとは皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定するための装置でプローブを指にはさむことで測定する。 パルスオキシメーターの利点は、苦痛を伴わず、継続的に患者の動脈血酸素飽和度を測定できることである。 パルスオキシ... 2021-10-03
呼吸器リハビリ 呼吸リハビリに必要な知識である動脈血ガスについて理解する 動脈血ガス・・聞いただけで難しいという印象を受けてしまうのではないだろうか。 ここでは呼吸リハビリの理解に動脈血ガスの臨床的な意義について解説をしたい。 血液には、酸素、窒素、二酸化炭素が溶け込んでいる。 これらの物質が、血液にどの程度溶け込んでいるかを測定する検査を血液ガス検査と呼ぶ。 血液ガス検査の正常値を... 2021-09-19
呼吸器リハビリ COPDと気管支拡張薬 COPD患者においては換気回数が増えると、肺胞内に空気が残ってしまうエアー・トラッピング現象が生じる。 エアー・トラッピング現象により機能的残気量(FRC:functional residual capacity)が増加していく。 機能的残気量とは「安静時呼気終末の時点で肺内に残っている空気の量」である。 機能... 2021-08-31
呼吸器リハビリ 呼吸困難とは何か? 呼吸困難とは何か? 呼吸困難を呈する利用者に出会うことはリハビリテーションの現場では珍しいことではない。 鍼灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の皆さんは、呼吸器疾患、心疾患患者、精神疾患患者が呼吸困難を呈したり、呼吸困難になったエピソードがあったりすることに遭遇したことがあると思う。 それでは呼吸困難... 2021-08-04